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介護のプロの手を借りよう

介護というのは、今まで必要なかった身の回りの世話などがどんどん増えていくということです。年齢から考えても、家事や育児に追われている年代の人が新たに親の介護を行うようになることが多く、時間的にも体力的にもかなりの負担になってしまいます。初めのうちは、ちょっと手伝うだけでできていたことが徐々にできなくなるため、手伝いの延長のような形で介護を負担が増えていくケースが少なくありません。また、それまで仕事をしていたが介護をしなければいけなくなったので仕事を辞めざるを得ないという人も多く、そういった負担がストレスになってしまい介護にも影響してしまいがちです。
こうした負担を少なくするためにも、専門家による介護サービスは積極的に受けるようにしましょう。介護の認定を受けたり、他人を人に招き入れるということに抵抗があるという人もいますが、相手はあちこちの家を回ってそういったサービスをしているプロですので、そのために特に家をきれいにしたりといった必要もありません。これくらいの介護なら自分でもできるから、と思って何でもやってしまいがちですが、そういったことの積み重ねに時間を取られて結局毎日介護だけをしている生活になってしまうので、できることでも専門家に頼めることはどんどん頼むようにします。たとえば入浴に関しても、要介護者を家庭で入浴させるのは大変です。家庭用の浴槽は介護しやすいようにはできていませんし、介護する側にとっても特に入浴介護についての知識や経験があるわけではありません。しかし、訪問入浴サービスの場合、部屋の中で入浴できるように介護用の浴槽を持参して、その場で専門家が入浴させてくれます。要介護者にとっても、寒い浴室に移動して介護者に負担をかけながら入浴するよりもずっと楽なので、はじめは嫌がる人もいますが、慣れると人気のサービスの一つです。そもそも、要介護者を抱えて座らせたり移動させたりするだけでも、普通の人ならかなり力が必要になりますが、介護のプロはそういったコツを抑えているので、最小の力で要介護者を抱えることができ、要介護者にとっても安心感があるようです。介護する側にもされる側にもメリットの多い介護サービスはどんどん利用していきたいものですが、まずは要介護者と気の合いそうなヘルパーさんを探すことが大切。紹介されたヘルパーさんと気が合わないようならば、ケアマネージャーにどんどん相談してみてください。気に入ったヘルパーさんには要介護者もお願いしやすいですし、スムーズに介護を行うことができます。できるだけ要介護者が気持ちよくサービスを受けられるような環境を作ることが大切なのです。

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