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入浴の介護

経験がある人はわかるかと思いますが、自宅で入浴の介護をするのはかなり大変です。なぜならば、一般家庭の浴室は介護しやすいようにはできていませんし、そんな浴室で、浴槽の出入りの際などに高齢者の体を抱えるという行為がかなり多くなるためです。浴槽に座っている高齢者を、浴槽の外から抱えようとすると、足腰に相当の負担がかかりますし、自分も濡れる上に蒸し暑い浴槽内で汗だくになってしまいます。浴室や浴槽内で使う高齢者用の椅子や、浴槽内で立ち上がりやすくする手すり、浴室の底にしく滑り止めなど、入浴時に使う介護グッズはいろいろあるので、自宅の浴室で入浴をさせるのならば、できるだけ活用したほうがいいでしょう。
自宅介護で入浴させることが困難に感じてきたら、訪問入浴介護サービスを利用するという方法もあります。これは、自宅のお風呂でプロが入浴介護をしてくれるのではなく、介護用の浴槽を室内に持ち込んで、その場で入浴させるというサービスです。室内で入浴をするので冬でも暖かく、風邪などの心配も少なくなります。浴槽も介護に適したものを使うことで、介護するほうにとてもかなり楽に入浴させることができるのです。用意しておくものは介護業者によって異なりますが、タオルや着替えは事前に揃えておきましょう。業者によってはドライヤーやシャンプーなども普段使っているものを使うところもあります。介護職員の他に、看護師が同行して入浴の前後に健康チェックを行うので、血圧などに不安がある人でも安心して入浴することができます。
自宅での訪問入浴介護サービスの他に、通所サービスの施設で入浴をするという方法もあります。介護施設はもともと入浴介護がやりやすいように作られているので、スムーズに入浴することができます。費用の面でも、訪問入浴介護サービスに比べると割安になるのが一般的。日帰りで利用するデイケアなどの際に、入浴サービスを受けるという方法もあるので、自宅での入浴が困難な人は一度調べてみるといいでしょう。

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