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介護保険を使おう

介護をするにあたって、ヘルパーやデイケア、入浴サービスなど専門家の手を借りたいと思っても、費用が心配でなかなかそういったサービスを利用できないという人がいます。しかし、介護保険を使えば、負担を抑えながら介護サービスを利用することができます。少子高齢化の進行により親の介護が子供にとっての大きな負担となりつつある状態から、社会全体で介護を行っていこうという考え方で導入されたのが、介護保険です。介護保険は任意の保険ではなく、40歳以上の人は自動的に加入する仕組みになっているので、「そんな保険に入った覚えはないから利用できないのでは」という心配はありません。
介護保険を利用するには、介護が必要であるという認定を受ける必要があります。まずは、本人や家族が市区町村の窓口で申請を行い、調査員の訪問を受けてどの程度の介護が必要かを審査してもらいます。主治医にも意見書を作成してもらい、健康状態による介護の必要性も考慮されます。審査の結果介護の必要度に応じて、「要介護1〜5」「要支援1〜5」などのどれに該当するかという形で報告されるので、その結果をもとにケアマネージャーと相談しながらどのような介護をしていくかを決めていきます。
介護保険では自宅に訪問を受けることによって利用できるサービスや、施設を利用するサービスなどさまざまなサービスを受けることが可能です。たとえば、自宅で身の回りの介護をしてもらうホームヘルパーや、介護用入浴設備を持ち込んで入浴させてもらう訪問入浴介護、在宅リハビリテーションなども可能です。自宅での介護をやりやすくするように、ベッドや車いすの貸与を受けたり、手すりを取り付けるなどの住宅改修にかかる費用が支給されたりすることもあります。施設を利用するものとしては、日帰りで施設に通うデイサービスや、短期間施設に入所して介護を受けるショートステイ、自宅での介護が困難な場合には特別養護老人ホームの入所なども適用されます。上限はありますが、基本的には1割の負担でこれらのサービスを利用できるので、まずは何でもケアマネージャーに相談してみるようにしましょう。

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