トップページ > 外出の介護

外出の介護

介護が必要になると、お年寄りはどうしても家から出にくくなってしまいます。外出先で何かあっては困りますし、体が思うように動かない不安もあります。しかし、家にこもっているとどうしても気分もふさぎがちになり、運動不足で体力も低下してしまいます。体力や筋力が低下すると、ちょっとしたことで怪我をしやすくなったり、風邪をひきやすくなったりと、健康を維持するうえでもあまりよくありませんから、毎日少しずつでも体を動かすようにしたいですね。
要介護の高齢者の場合、その程度に応じて外出のサポートをすることが必要です。たとえば、自分で歩ける人は、毎日少しでも散歩などに出かけるようにしましょう。杖を持つなどの安全対策はもちろん必要ですし、できるだけ誰かが付き添うよう必要はありますが、外に出るというのはとても良いリハビリになります。散歩が大変ならば、家の庭を見て回ったりするだけでも外の季節や風を感じることができるので、外に出ることは大切です。歩くことに自信がない人は車椅子を使って出かけるのもいいでしょう。近所の商店街に買いものに行くと、顔なじみの店の人に声を掛けられたり話をするなどして良い気分転換にもなります。
高齢者のお出かけに付き添う場合には、まず荷物は小さめに。連絡用の携帯電話などは必ず携帯しておきましょう。急がせると思わぬ事故につながるので、ゆっくり歩くことを心がけて、途中でトイレに行かなくてすむように出発前に用を足しておきます。つまずいたりバランスを崩したときにすぐ支えられるように、両手はできるだけあけておいて、歩くときは高齢者の横を歩きます。高齢者にとって左右どちらか不自由なほうがあれば、そちらの側を歩くのが基本です。歩いたり車椅子でいけないところには車で行くことになりますが、運転に自信がなかったり、高齢者の乗せ降ろしが大変ならば、介護タクシーの利用が便利です。介護タクシーは、高齢者や障害者の外出をサポートするためのもので、車いすに乗ったまま乗せ降ろしができたり、運転手がヘルパーの資格を持っているなど、介護が必要な人にはとても便利。料金や地域などは会社によって異なるので、利用する可能性がある場合には何社か事前に問い合わせをしておくといいですね。

介護に関する基礎知識Topに戻る