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要介護者を病院に連れて行く

要介護者の外出先として多いのが病院です。よくお年寄りが病院でおしゃべりをしている光景を目にしますが、お年寄りの健康のためには病院に行って楽しく会話をするというのは実はとてもよいことです。人と顔を合わせておしゃべりをするのは楽しいものですし、そうした楽しみはお年寄りに元気を与えます。そういった社交の場としても、病院通いはいいですね。
体が不自由になって病院に行く場合には、もう少し大変になります。外に出ることがあまりないお年寄りにとっては、外出するだけでも大変ですから準備にも時間がかかりますし、本人もかなり緊張するようです。不安がるようならばできるだけ付き添うようにして、病院が遠い時には、介護タクシーなどを利用するのも便利です。介護タクシーは車いすのまま乗ったり降りたりできるなど体が不自由でも利用しやすいように工夫されており、運転手がヘルパーの資格を持っているなどのメリットもあります。家族が病院に付き添えない場合などは、お願いすれば病院の中まで運転手が付き添ってくれるサービスもあるのでとても便利です。面倒かもしれませんが、健康維持のための病院通いは高齢者にとってとても大切。介護サービスなどもうまく利用しながら定期的に連れて行くようにしたいですね。
どうしても通院が無理になると、入院してケアを受けたり、医療施設が併設された老人ホームに入所するなどの方法もあります。病室や居室まで医師や看護婦が来てくれるので、高齢者本人も家族も安心ですね。また、地域によっては往診をしてくれる病院もあります。昔に比べると往診してくれる病院は少なくなりましたが、個人病院などではそれまで診察してきた患者が通院できなくなると、医師が自宅まで診に来てくれる場合もあるので、一度聞いてみてもいいでしょう。中には、往診してくれる歯医者などもあります。もちろん、専用器具が必要な治療は無理ですが、健診や歯周病ケアなどの場合には、歯科の往診もとても助かりますので、介護が必要になったらそうした病院や歯科医院を探しておくのもおすすめです。

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